患者さんの声

患者さんの声

いざ手術、そして今思うこと

そんな折、偶然にも大越先生の靭帯にまつわる講演会に参加する機会に恵まれ、厚かましくも講演会後の懇親会の席上で「医者としてではなく、患者としてのお願い」をして、診察までしていただき、このときに手術が決まったことは今でも昨日のことのように思い出されます。

僕が勤めていた病院の院長先生にわがままをいって2ヶ月の休養をいただき、大越先生にも無理をいって手術を組んでいただきました。そんな配慮がありまして、話はとんとん拍子にすすんでいき、入院、手術の日程が決まりました。正直、手術は怖かったし、手術を迎えるまでは逃げ出したいくらい不安でしたが、スポーツに対するモチベーションや、今後整形外科医として患者さんに向かい合っていく自分にとってのかけがえの無い経験となると思えたことなど、強い気持ちが自分の支えになっていました。

手術を終えて2年が経過しました。術後1年目のスキーシーズンはリハビリのため一度も滑りませんでしたが、2年目のシーズン、手術前以上にスキーを楽しむことができるようになりました。 ただ、漫然と過ごしたわけではなく、きつく辛いリハビリを丹念に続けることによって復帰できたのだと思います。手術直後は筋力も無く、動きも100度くらいしか曲がらなくて、不安でくじけそうになりましたが、リハビリの吉田先生や井野先生の励まし、そして、とにかくまたスキーがしたいという気持ちを強く持ってモチベーションを高めていくことによってリハビリを継続できたと思います。 現在、痛みは時々はありますが、痛くてスキーができなくなるようなことは一切なくなりました。

僕にとって、今回の手術は非常に有意義なものとなりました。 スキーをはじめスポーツに復帰できたことはもちろん、自分が整形の医者として患者さんの気持ちが少しわかったこと、手術だけでなくリハビリがいかに重要であるかということを体験できたこと、函館のスープカレーをたくさん食べれたこと、また、多くの人に出会えて暖かい気持ちを分け与えていただいたこと、いろんな経験をさせていただき、かえがえのない自分の大きな財産になりました。本当にありがとうございました。

最後になりますが、これから靭帯再建をはじめ、手術を受けようとしている患者さんへ。 どんな手術でも、生半可な気持ちで臨んではいけません。治してもらうという気持ちではなく、絶対に治るんだという強い気持ちをもって手術に臨んでください。

手術を終えて2年が経過しました。術後1年目のスキーシーズンはリハビリのため一度も滑りませんでしたが、2年目のシーズン、手術前以上にスキーを楽しむことができるようになりました。 ただ、漫然と過ごしたわけではなく、きつく辛いリハビリを丹念に続けることによって復帰できたのだと思います。手術直後は筋力も無く、動きも100度くらいしか曲がらなくて、不安でくじけそうになりましたが、リハビリの吉田先生や井野先生の励まし、そして、とにかくまたスキーがしたいという気持ちを強く持ってモチベーションを高めていくことによってリハビリを継続できたと思います。 現在、痛みは時々はありますが、痛くてスキーができなくなるようなことは一切なくなりました。

えにわ病院 整形外科 富田顕吾